にんにく(Garlic)

 成分
 アリシン、アリイン、アジョエン(アホエン)などのイオウ化合物を含んだ揮発成分
 酵素、ビタミンB群、ミネラル、フラボノイド

 使用目的・作用
 ・免疫機構の増強
 ・血管を拡張し、高血圧患者の血圧を下げ、血液中の脂質を取り除くことで、心疾患を防ぐ。
 ・血液中のコレステロールを分解
 ・ある種のがん細胞を破壊する、抗癌
 ・細胞の成長や活動を刺激する
 ・感染症の予防
 ・重度の消化器疾患(胃腸炎、赤痢、寄生虫) 
 ・のみ、蚊などの忌避薬 
 ・その他: 抗菌、抗酸化、去痰、抗腫瘍、抗ウィルス、抗真菌、強壮、駆虫、
  また、ジアルジア属のような原虫生物からくる炎症にも効果が期待できる。



 用法

  外用
+ 消毒薬 +

 にんにくの絞り汁 1 に対して、オリーブ油・ベジタブルグリセリン・水のいずれかを 2の割合で
 混ぜたものを使用する。
 (生のにんにくの絞り汁はきついので、薄めずそのまま局所的に使うと、赤くなったり、
 急性の皮膚・粘膜過敏(軽い炎症)をおこす可能性がある。)

 この割合でも刺激が強いようなら、オリーブ油、グリセリン、水(不活性薬品)の割合を
 増やす。
 また、にんにくをオリーブオイルに漬け込んだ ガーリックオイル(下記参照)を作り置きして
 おくと便利。


+ ガーリックオイルの作り方 +

 1)にんにく2〜3片をつぶし、ヴォッカをまぶす。
  (ガーリックからのオイルの 出 をよくするため)
 2)オリーブオイル 4オンス(およそ112g)を加え、よく振る。
 3)冷蔵庫で1時間ねかせる。
 4)殺菌作用は3〜24時間でかなり減少するが、免疫サポート、疾病予防としては、十分な
   効果があるので、食事に加える(食事1ポンド(=453.6g)につき、およそ 小さじ 1/2 
   〜1 の割合)。
 5)蓋突きのガラス容器に入れ、蓋をしっかりしめて、冷蔵庫で保存する。
   1ヶ月以内で使い切る。

 備考: 3)の工程の前に ビタミンE 小さじ1/4を加えると、保存期間が若干長くなる。

 うさぎうまのとまどい・・・
 少量とは言え、ヴォッカをまぶした残りものを、食用にするのは恐いので、ヴォッカ無しで
 作ったらダメだろか・・・ 牛さん、羊さんの外用消毒剤 には、ヴォッカ無しのにんにくの
 絞り汁+オリーブオイル しか書いてなかったしぃ・・・



その他、人間本に載っていた使用例

 ・にきび: 生のにんにくの切り口をすりつける。
 ・いぼ、うおのめ、たこ: すりおろしたものを塗る。


  内服

 ・腸内の寄生虫: にんにく3〜4片を水か牛乳に1晩浸し翌日に飲む。

 ・心臓発作の再発防止: 粉末にしたもの、またはカプセル 人間で2g/日

 ・消化器疾患、感染症、アテローム硬化症: ジュース

 ・抗生物質効果を期待して使用する場合:
  みじん切り、またはつぶしてから 3時間以内の生のまま、または生の絞り汁を使用する。
  もしくは、信用できる市販品 (ガーリック・エクストラクト)を使用する。

  十分に乾燥したガーリックパウダーも、有効ではあるが、使用されるまでには、かなりの
  量のアリシンが減少している。

 ・抗菌、免疫機構増強因子、抗癌、栄養補助品、癌を阻害する抗酸化物質、心筋強壮剤、
  および抗血液凝結因子として使用: 過熱、塩漬けされたもの意外は、どのタイプの
  ガーリックでもOK。

 ・血中コレステロールを下げる:
  食事 1パウンド(=453.6g) につき パウダーまたは、みじん切りにした生のにんにく
  小さじ 1/8 〜 1/4  を加える。

 ・回虫駆除:
  適量を1〜2ヶ月以上与える。
  2〜3週間後から、便内の肉眼で確認できる回虫量が増加する。

 ・原虫(ジアルジア類など)駆除:
  この場合、特にアリシンの有効性がポイントとなるので、必ず生(みじん切り、つぶしてから
  3時間以内のもの)をオレゴングレープルート とともに与える。


 注意
 ・人間の場合、授乳中にガーリックを食べると、母乳から赤ちゃんの体内に入り、せん痛を
  起こすことがある。

 ・胃を荒らすことがある。

 ・ソフトカプセルは無臭に近いものほど、効力が劣る。

 ・手術前後1週間は控える。

 ・ギンコ(ginkgo) または 高用量のビタミンE と一緒に摂ると、出血性トラブルの危険を
  引き起こす可能性がある。

 ・ガーリックエッセンシャルオイル、揮発性オイルを、直接肌につけない。
  (濃縮しすぎているから)

 ・すでに貧血をわずらっている動物には、にんにくを与えるべきではない。

 ・生後6〜8週の子犬は、新しい赤血球を生成せず、生まれた時からの赤血球をすべて
  必要とする。したがって、この期間内に、にんにく含む食品を与えるのは好ましくない。

 ・動物(とくに猫)に与えた場合、アリルポロジスルフィドと言う物質が赤血球を破壊し、悪化
  すると溶血性貧血(ハインツ小体性貧血)になる。


 うさぎうまの無責任発言
 上記のこと(ネギ類は犬、猫に与えてはいけない)は、当たり前のように耳にしますが、
 にんにくに限って言えば実際のところ、問題なく与えてる方は多いです。
 (上記注意点を守った上での話です。)
 かと言って、皆が皆大丈夫。とは言いきれませんし、与える場合は、歯茎の色(貧血がおこる
 とピンクから白っぽくなります)、血尿が出ていないか等を、チェックしながら与えればよい
 のではないでしょうかねぇ。。。
 常食ではなく、たまに・・・ と言う与え方もありますしね。
 これについては、副作用にまとめておきましたので、そちらをお読みください。
 長くなって申し訳ありません。



 副作用

 ・人間が1日2g、連続摂取した場合(加工されたガーリック製剤は当てはまらない)
  血小板機能障害を起こしたケースが報告されている。

 ・中程度の糖尿病のうさぎが多量摂取したケースで、低血糖、血清中のインスリンの上昇が
  報告されている。


動物ににんにくを与えるのは、可? 不可? について

 Kidd先生 (Dr. Kidd's Guide to Herbal Dog (Cat) Careの著者)は、
 注意が必要と警告なさってます。

 Herbs for Pets でもこの問題に触れてましたので、ちょっと、まとめてみました。

 これらは、あくまでも、各先生の考え方ですので、どちらが正解と言うことではなく、ヒントと
 して、受け取ってくださいませ。誤訳の可能性も多いにありますしぃ・・・(^^;
 誤訳発見された方、是非、ご一報ください。



その1) ハインツ小体性溶血性貧血

 犬、猫、草食動物における、にんにくの毒性を避けるには、適量を把握する事が大切である。
 多く与えれば、効き目も上がる。と言う考え方が、動物に害を及ぼす。
 量、投与期間などを間違えれば、生命を脅かす疾患、ハインツ小体性溶血性貧血を起こす
 可能性がある。しかし、これは、良識と注意をもって防ぐことができる。

 ハインツ小体性溶血性貧血発症の可能性は、にんにくの量に左右される。
 ガーリックの摂取量が増えれば増えるほど、その危険は高くなるので、過剰摂取に気を
 つけなければならないが、最大許容量は、まだ、はっきりとわかっていない。

 動物におけるハインツ小体性溶血性貧血の症例記録によると、にんにく以外のタマネギ、
 にんにく族(これらは、にんにくに比べ、酵素を減少させる成分をはるかに多く含むことが
 多い)の多量摂取に関係するケースがほとんどである。

 記録によると、一般的にアリウム中毒に関与するタマネギの量は動物の体重の0.5%以上
 である。
 これは、体重60ポンド(およそ27kg)の健康な犬が、5オンス(およそ140g)のタマネギを
 まるまる、または、数片のにんにくを摂取することと等しい。

 さらに、赤血球は骨髄から急速に再建されることを考えると、ハインツ小体を出現させ、
 永続的な害を生じさせるには、この異様な摂取過多を、頻繁に何度も繰る返さなければ
 ならないことになる。

 また、かぶら、ケール、菜種、または、ビタミンKが豊富な食べ物を多量に摂った場合も
 同様に、ハインツ小体性溶血性貧血を起こす可能性がある。草食動物は、特にこの危険性
 が高い。


 うさぎうまの知ったかぶり
 ハインツ小体出現の原因は、他にも以下のようなものもあります。

アセトアミノフェン 非ピリン系解熱・鎮痛剤
ベンゾカイン 麻酔薬
フェナゾピリジン 鎮痛剤
DL-メチオニン DL−メチオニンは、尿を酸性化にする作用があり、猫の尿石症の
主原因のストラバイト結晶を治療・予防します。
プロピレングリコール 保湿剤として、化粧品に、ラジエータ液の不凍結剤などに使われて
いるものです。
半生フード、ジャーキーにも入っています。
メチレンブルー 色素、金魚の病気治療薬として有名です。
(まれではあるが)抗生物質


 1週間に3〜4日、少量のにんにく(食事453gにつき、小さじ 1/8くらいのガーリック
 パウダー)を与えることは、とても有益である。大切なのは「やり過ぎないこと」である。

 *Natural Health Bible for Dogs & Cats には
   1日 にんにく 1片(=およそ4g)/体重10〜30lbs(およそ4.5〜13kg)
   と書いてありました。


 猫は犬にくらべ、この副作用にかなり敏感であるので、使用には、十分な
 注意と配慮が必要である。

 消化系の調子、行動の変化等にも気をつけなければならない。

 猫が、にんにくを嫌がるようなら、与える必要はない。
 また、「隣の猫には奇跡の薬が、うちの猫ではただの毒。」ということがあることも、
 忘れてはならない。1頭として、同じ動物は存在しないのである。



2)その他の副作用

 他の副作用として、消化器官の不調と、ガスの問題があげられるが、これは、
 ハインツ小体性溶血性貧血に比べれば、予測可能で、さほど恐いものではない。
 この場合、量を減らし、カモミールでガスを出してやればよい。

 皮膚に赤み、炎症が起こった場合は、調合したものが、きつ過ぎた(強すぎた)場合が多い。


 そしてまた。。。猫にガーリックを と言う研究もあります
 (同じく Herbs for Pets より)


 ガーリックは植物界でも、最もすばらしいオールラウンドな 心臓血管強壮剤のひとつである。
 ニューヨーク州健康局との共同で行われた研究によると、生・乾燥 問わず、ガーリックに
 含まれる アホエン(アジョエン ajoene) と呼ばれる成分に、抗血栓作用(脈管系の血餅の
 形成を予防する)があることが発見された。
 事実、多くの研究者が、にんにくのこの成分が、アスピリンに匹敵する有効成分と考えており
 特にアスピリン構成成分であるサリチル酸に耐性のない猫への使用が期待される。


 これからの研究に期待しましょう。

 以上です。お疲れ様でした





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